映画

ゆとりですがなにか インターナショナル

大人になった“ゆとり世代”の日々を描いた宮藤官九郎脚本のドラマ「ゆとりですがなにか」の劇場版。３０代半ばになった正和たち３人が、それぞれ人生の岐路に立たされる。

「野心がない」「競争意識がない」「協調性がない」など、何かと批判の対象にされてきた“ゆとり世代”の大人たち3人が過ごす、ゆとりのない日々を綴ったコメディドラマ「ゆとりですがなにか」の、TVスペシャルと配信スピンオフ以来6年ぶりとなる新作にして劇場版。岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥ら主要キャストが再結集し、30代も半ばとなった“ゆとり”たちの姿を、ユーモラスかつ時にシニカルに描く。右肩下がりの経済や多様性の世の中など、令和日本の空気感を重くならずに切り取る宮藤脚本の妙味は健在だ。