映画

6月0日　アイヒマンが処刑された日

ナチスのユダヤ人大量虐殺に関与した重要戦犯として、１９６２年イスラエルで死刑に処されたアドルフ・アイヒマン。彼の処刑の知られざる意外な舞台裏を見つめた歴史秘話。

ナチスの重要戦犯として戦後、逃亡先の南米からイスラエルに強制連行され、裁判の末、死刑宣告を受けたアイヒマン。その裁判を傍聴した歴史哲学者のハンナ・アーレントが＜悪の陳腐さ＞を論じた著作を発表したことでも広く知られ、「スペシャリスト　自覚なき殺戮者」ほか、これまで数多くの映画の題材にもなってきた。今回新たに登場した本作は、彼の処刑に関わった市井の人々の目を通してその知られざる舞台裏を描いたのがユニークな着眼点。監督を務めたのは、女優グウィネス・パルトロウの弟、J・パルトロウ。